自死に向きあう広島僧侶の会について

自死という「いのちの問題」は今や大きな社会問題です。この問題に僧侶として何かできることはな いだろうかと考えた中で、東京の「自死・自殺に向き合う僧侶の会(旧・自殺対策に取り組む僧侶の会)」が、自死者追悼法要「いのちの日 いのちの時間」を 2007年から勤めていることを知りま した。大阪と名古屋でも2009年から同様の追悼法要が勤められていました。

そこで、この広島においてもぜひ開催したいと思い立った広島県内の僧侶有志が、宗旨宗派の枠を超 えて20余名が集まり「自死に向きあう広島僧侶の会」を結成し、2010年12月「いのちの日 いのちの時間 広島」を中区八丁堀の超覚寺(真宗大谷派) を会場にお勤めいたしました。

続く2011年は、先の東日本大震災によって自死遺族の方々はより不安なお気持ちになっている可能性が高く、なるべく多くの方々にお参りいただけるよう、会所を浄土真宗本願寺派の本願寺広島別院を会場に10月29日(土)に開催いたしました。

今後も追悼法要を厳修していくとともに、2012年度からは自死遺族の分かちあいの場として「いのちの集い」を開催しています。

いつかは、この法要をお勤めすることが必要でなくなる社会をめざさなければなりません。 しかしながら、現実は混迷の世と言われます。現実に向き合ったとき、我々僧侶にできることとして、僧侶だからできることとして今は取り組んで参ります。

 

※現在、臨済宗、真言宗、日蓮宗、真宗大谷派、浄土真宗本願寺派の僧侶で構成しています。

※僧侶方々のご賛同ご参画をよろしくお願い申し上げます。